「明日の朝、目が覚めなければいいのに……」 「このままふっと、消えてしまえたらいいのに……」
もしあなたが今、そんな風に思ってしまうほど追い詰められているなら、この記事はあなたのための「避難所」です。
私は、元労働基準監督官(労基官)として20年以上、数多くの労働現場を見てきました。そこで目にしたのは、責任感が強く、真面目で、誰よりも優しかった人たちが、疲弊していく姿でした。
今まさに限界を迎えているあなたへ。行政の現場で最悪のケースに直面してきた私だからこそ、どうしても伝えたい「自分を守るための7つのこと」をまとめました。
一人で抱えられないと感じたら、いつでも次の窓口に連絡してください。
・よりそいホットライン:0120-279-338(24時間・通話無料)
・こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556(24時間対応、お住まいの地域の相談窓口につながります)
①「行きたくない」は心があなたを守るための緊急停止信号

朝、体が鉛のように重くて動けない。会社に近づくだけで動悸がし、涙が止まらなくなる。 それは、あなたが怠けているのでも、根性がないのでもありません。
あなたの脳と心が、これ以上壊れないように必死に出している「緊急停止信号」です。
労基署の現場で過労死や自死の事案を調査する際、亡くなった方の多くが、この信号を無視して「まだ頑張れる」「自分が休んだら迷惑がかかる」と走り続けていました。ブレーキが壊れた車で高速道路を走り続けるのは、努力ではなく、ただの「危険な行為」です。今、あなたが感じている拒絶反応は、あなた自身を救うための正当な反応なのです。
②あなたが弱いからではない。環境が「異常」なだけ
「他の人は耐えられているのに、なぜ自分だけ……」と自分を責めていませんか?
元労基官として申し上げます。あなたが辛いのは、あなたが弱いからではなく、その環境が「異常」だからです。
かずき「不適切な労働環境で心が折れるのは、物理法則と同じくらい当然の現象です。自分ではなく『環境』に問題があることを、少しずつでいいので認めてあげてください。」
③会社より自分の心が100倍大切。代わりはいくらでもいる
厳しい言い方かもしれませんが、会社にとって社員は「リソース(資源)」の一つに過ぎません。あなたがどれだけ会社に貢献していても、もしあなたが倒れたり辞めたりすれば、しばらく経つと新しい誰かがその席に座り、業務は回り続けます。それが組織というものです。
しかし、あなたの人生にとって、あなたの代わりはどこにもいません。
あなたの大切な家族、友人、そして何よりあなた自身にとって、あなたは唯一無二の存在です。会社という狭い世界を守るために、あなたという広い人生を終わらせる価値など、この世に一つも存在しないのです。会社はあなたの人生の責任を取ってくれません。自分の人生を守れるのは、あなただけです。
④「逃げ」は恥ではなく、命を守るための「正しい避難」


会社を辞めること、休むことを「逃げ」や「負け」だと感じるかもしれません。 でも、それは危険な場所から離れるのと同じ、正当な自己防衛です。
今のあなたの職場が、あなたの心身を脅かす場所になっているなら、そこから離れるのは当然の権利であり、最も勇敢な選択です。
元労基官として、「手遅れ」になった事案を見てきました。その経験から言えるのは、逃げるタイミングを逃すことこそが最大の不幸だということです。生きてさえいれば、何度でもやり直せます。
⑤「診断書」という盾を今すぐ手に入れる
もし、ほんの少しだけ動く力があるなら、心療内科や精神科を受診してください。 そこで発行される「診断書」は、単なる紙切れではありません。
会社に対して「これ以上この人を働かせてはいけない」という強制力を持つ、あなたを守るための盾になります。
診断書があれば、会社はあなたを無理に働かせることはできませんし、休職の手続きもスムーズに進みます。また、後に傷病手当金の申請や会社との交渉を行う際にも、欠かせない客観的な証拠となります。まずは専門家の力を借りて、自分を守るための「公式な証拠」を手に入れてください。
⑥国が用意したセーフティネットを知る


「辞めたら生活ができない」「貯金が尽きたら終わりだ」という恐怖が、あなたを縛り付けているかもしれません。しかし、日本にはあなたを守るための制度が整っています。
・傷病手当金 → 病気や怪我(心の病を含む)で働けなくなった場合、健康保険から給与の約3分の2が最長1年6ヶ月支給
・失業保険 → パワハラやドクターストップ等の正当な理由があれば、「特定理由離職者」として給付制限なくすぐに受給できるケースがある
「お金」の心配だけで無理を重ねる必要はありません。これらの制度を活用すれば、まとまった休息期間を確保できる可能性があります。まずは「なんとかなる」という安心感を持ってください。
⑦あなたの代わりはどこにもいない。自分を一番に甘やかして


最後にもう一度伝えます。あなたはこの世界にたった一人の、かけがえのない存在です。
これまで、あなたは十分に頑張ってきました。周りの期待に応えようとし、責任を果たそうと必死に戦ってきました。もう、十分です。
今日は、難しいことは何も考えなくていいです。 「明日の仕事」のことも、「これからのキャリア」のことも、一旦横に置いておきましょう。 まずは、今日一日頑張った自分を、精一杯褒めてあげてください。 温かい飲み物を飲み、好きな音楽を聴き、泥のように眠ってください。
自分を一番に甘やかすこと。それが、今あなたができる最大の「仕事」です。
元労基官 かずきからのメッセージ
今、暗闇の中にいて、出口が見えないと感じているあなたへ。 一人で抱え込まないでください。法律や制度、そして私たちは、あなたを守るために存在しています。
具体的な退職の手続きや、会社との交渉術、そして「次の一歩」については、あなたの心が少し元気になってから、一緒に考えましょう。今はただ、自分の心を守ることだけを考えてください。
ここは、頑張りすぎたあなたのための避難所です。いつでも、何度でも戻ってきてくださいね。
・よりそいホットライン:0120-279-338(24時間・通話無料)
・こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556(24時間対応)
誰かに話すだけで、少し楽になれることがあります。
元労基官 かずき




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