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「辞めさせてくれない」は法律で通らない?元労基が教える、退職の権利と正しい手順

2026 10/13

「退職したいと伝えたのに、会社が認めてくれない」

「後任が決まるまで待ってほしい」

「今辞めたら損害賠償を請求する」

そんなふうに言われたら、不安になりますよね。

期間の定めのない労働契約なら、会社が「認めない」と言っても、原則として退職できます。

ただし、契約に期間の定めがある場合は、ルールが違います。

退職希望日や就業規則も確認しておきたいところ。

会社に引き止められたとき、何を確認すればいいのか。

法律上のルールから、実際の進め方まで整理します。

まず確認すること
  • 無期契約か、有期契約か
  • いつ退職の意思を伝えたか
  • 希望する退職日はいつか
  • 就業規則に退職手続きがどう書かれているか
  • 会社から具体的に何を言われているか
目次

無期契約なら、会社の同意がなくても退職できるのが原則

退職に関する法律の基本ルール

まずは雇用契約書を開いてみよう。

契約期間が決まっているかどうかを確認します。

期間の定めがない場合

期間の定めがない契約なら、労働者はいつでも退職を申し入れられます。

民法627条では、原則として申入れから2週間が経過すると雇用契約が終了します。

上司に「認めない」と言われても、それだけで退職できなくなるわけではありません。

期間の定めがある場合

契約期間が決まっている場合は、同じようには考えられません。

原則として、契約期間の途中で自由に退職できるわけではありません。

ただし、民法628条の「やむを得ない事由」がある場合などは、途中でも退職できることがあります。

1年を超える一定の有期労働契約には、別のルールもあります。

一定の例外を除き、労働基準法137条により契約開始から1年が過ぎれば退職できる場合があります。

かずき

「2週間で辞められる」という説明は、主に期間の定めのない契約の話です。まず自分の契約形態を確認してください。

就業規則に「1か月前」などと書かれている場合はどうする?

就業規則に「退職は1か月前までに申し出ること」と書かれている。

そんな会社もあります。

就業規則に定められた退職手続きも確認しておきたいところ。

ただし、就業規則の決まりと法律上の退職ルールは分けて考えます。

会社と話し合える状態なら、早めに希望日を伝える方が進めやすいでしょう。

引き継ぎや有給休暇の日程も考えておけます。

「会社の許可がないから辞められない」と言われたら、話は別。

極端に長い申出期間を求められた場合も、法律上どう扱われるか個別に確認したいところです。

よくある引き止めの言葉と考え方

会社から退職を引き止められている場面

「後任が決まるまで辞めないでほしい」

「後任がいないから、もう少し待ってほしい」

会社からそう頼まれることもあります。

でも、後任がいつ決まるかは、自分では決められません。

無期契約なら、後任が決まらないことだけを理由に、退職をいつまでも延ばす必要があるわけではありません。

「辞めたら損害賠償を請求する」

「辞めたら損害賠償だ」と言われても、すぐ支払いを約束する必要はありません。

退職したことだけで、当然に賠償責任が生じるわけではないからです。

ただし、有期契約の途中退職などでは、個別の事情が問題になることもあります。

会社が具体的な損害を主張しているなら、その内容を分けて確認します。

具体的な請求をされたら、まず書面で内容を確認してください。

その場で認めたり、支払いを約束したりしないこと。

必要なら弁護士に相談できます。

「懲戒解雇にする」

「辞めるなら懲戒解雇にする」と言われることもあるかもしれません。

でも、退職を申し出ただけで、当然に懲戒解雇が有効になるわけではありません。

会社が別の服務規律違反などを問題にしているなら、その内容は分けて確認します。

会社が退職を受け入れてくれないときの4STEP

会社が辞めさせてくれないときの退職手順
STEP
契約形態と就業規則を確認する

まず、無期契約か有期契約か、就業規則では退職手続きがどう定められているかを確認します。

STEP
退職の意思と希望日を明確に伝える

すでに退職を決めているなら、「辞めようか迷っています」ではなく、退職の意思が固まっていることを伝えます。

STEP
退職を伝えた記録を残す

退職届を受け取ってもらえないなどのトラブルがある場合は、いつ・誰に・どのように退職の意思を伝えたかを記録しておきます。

必要に応じて、メールや郵送など、意思表示をしたことを後から確認できる方法も検討します。

STEP
自分だけで解決しにくければ相談する

会社との話し合いが進まない、脅すような言葉を言われるなど、自分だけで対応するのが難しい場合は外部の相談先を利用します。

自分だけで進めるのが難しいときの相談先

退職トラブルについて相談するイメージ

総合労働相談コーナー

会社が辞めさせてくれない。

どこへ相談すればいいか分からないときは、総合労働相談コーナーが相談先の一つです。

都道府県労働局や労働基準監督署内などに設けられています。

職場のトラブルを幅広く相談できます。

必要に応じて、助言・指導やあっせんなどの制度も案内してもらえます。

労働基準法などの違反が疑われる場合は、担当部署につないでもらえることもあります。

弁護士

損害賠償を具体的に請求されている。

会社との交渉が必要になった。

そんな場合は、弁護士への相談も考えられます。

退職代行

会社と連絡を取ること自体がつらい。

自分で退職を進めるのが難しいなら、退職代行という方法もあります。

ただし、誰にでも必要なサービスではありません。

退職の意思を伝えるだけでよいのか。

会社との交渉まで必要なのか。

運営主体によって対応できる範囲が違うため、そこから考えたいところです。

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退職できるか不安なときに、やらない方がいいこと

早く会社から離れたい。

そう思うほど、急いで動きたくなるものです。

ただ、あとで困らないように、避けたい行動もあります。

避けたいこと
  • 契約内容を確認せず、突然出勤しなくなる
  • 会社から言われた損害賠償を、その場で認める
  • 感情的なメールやメッセージを送る
  • 退職を伝えた記録を何も残さない
  • 怖いまま一人で抱え続ける

まとめ|まず契約形態を確認し、退職の意思を形に残す

「辞めさせない」と言われた。

だからといって、退職できないと決まったわけではありません。

今回のポイント
  • 無期契約では、会社の同意がなくても退職できるのが原則
  • 有期契約では別のルールがあるため、契約期間を確認する
  • 就業規則の退職手続きも確認する
  • 退職の意思と希望日を明確に伝える
  • トラブルになっている場合は、伝えた記録を残す
  • 自分だけで進めにくい場合は、外部の相談先を利用する

「退職の意思をどう伝えよう」と迷っているなら、こちらの記事から。

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退職の見通しが立ったら、次は退職日や有給休暇を確認する。

退職後の手続きも、一つずつ整理していこう。

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※本記事は一般的な情報をまとめたものです。退職に関する法律上の扱いは、無期・有期などの契約形態、契約期間、就業規則、個別の事情によって異なります。判断に迷う場合は、総合労働相談コーナーや弁護士などの専門窓口へご相談ください。

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