会社員退職代行を使いたいけど、先にお金を払って本当に辞められるのか不安です。
ヤメドキを調べると、「後払い」「24,000円」「即日退職」といった言葉が目に入ります。
私なら、料金と「即日」の文字だけでは決めない。
24,000円になる支払期限はいつまでか。契約はいつ成立するのか。会社から本人へ連絡が来たとき、どこまで対応してもらえるのか。
先に、この3つを確かめたい。
労働基準監督官として20年以上、退職や賃金、有給休暇をめぐる相談・労働問題に接してきました。
今回は公式サイトと契約条件に加え、2026年9月30日時点の第三者口コミも調べました。
ヤメドキをすすめるための記事ではありません。
自分の場合、利用する意味はあるのか。
申し込むなら、何を確認しておけばいい?
その判断材料を整理します。
※本記事は2026年9月30日時点で確認した公開情報をもとに作成しています。料金・契約条件・サービス内容は変更される可能性があります。申込み前に必ず公式サイト・契約条件をご確認ください。
結論|ヤメドキは「辞めると決めたのに会社へ言えない人」が候補
ヤメドキを候補にしやすいのは、退職する意思は固まっている。でも、自分から会社へ言うところで止まっている人です。
- 退職することはすでに決めている
- 上司へ直接「辞める」と伝えるのが難しい
- 会社との直接のやり取りをできるだけ減らしたい
- 先払いではなく、退職日決定後に支払いたい
- まずLINEで相談したい
自分で上司に退職を伝えられ、会社とのやり取りにも困っていない。
そんな人なら、24,000円を払って代行を頼む必要性は低いと思う。
未払い残業代の請求や損害賠償など、会社との法的な争いが中心なら話は別です。
まず、「退職を伝えてほしい」のか、「会社との法的な問題まで解決したい」のかを分けて考えます。


退職代行ヤメドキの基本情報


出典:退職代行ヤメドキ
ヤメドキは、株式会社25Hが運営する退職代行サービスです。
公式サイトでは、後払い、LINE相談、会社への退職連絡、有給取得希望の伝達、貸与品や退職書類に関する手配などを案内しています。
| 項目 | 2026年9月時点の内容 |
|---|---|
| サービス名 | 退職代行ヤメドキ |
| 運営会社 | 株式会社25H |
| 通常料金 | 30,000円(税込) |
| 特別料金 | 24,000円(税込)※支払期限の条件あり |
| 後払い | 対応 |
| LINE | 24時間対応 |
| 電話 | 7時〜20時 |
| 支払方法 | 銀行振込・クレジットカード |
| 主な対応 | 退職意思の伝達、会社との窓口、退職関係手続きの手配など |
公式サイトには「退職率100%」という数字も載っています。
数字を見るなら、集計条件も確かめたい。
対象期間は2024年3月1日〜2026年8月25日、対象者数6,065人。正社員・パート・アルバイトの実績です。
業務委託・契約社員などは、この実績には含まれていないと公式サイトに明記されています。
「どんな契約形態でも必ず100%」という意味ではありません。
24,000円の後払い|料金は支払日まで確認する
ヤメドキの特徴の一つが、料金の後払い。
ただ、「24,000円」の表示だけでは申し込まない。
特定商取引法に基づく表記を読むと、支払時期によって金額が変わる仕組みです。
| 支払時期 | 料金 |
|---|---|
| 退職日決定または途中キャンセルから7日以内 | 24,000円(税込) |
| 8日以降30日以内 | 30,000円(税込) |
| 31日以降 | 30,000円+規定の遅延損害金 |
表のとおり、
「後払いできる」ことと「いつ払っても24,000円」は別です。
24,000円で利用したいなら、支払期限も予定に入れておこう。
後払いでも契約成立後のキャンセルは無料ではない
後払いで特に見落としたくないのが、契約成立の時点。
特商法表記では、後払いの場合、勤務先へ連絡する日時をヤメドキへ伝えた時点で契約成立とされています。
- 勤務先への入電日時を伝えた時点で契約成立
- 入電前でも利用者都合のキャンセルは15,000円となる場合がある
- 入電後のキャンセルは途中キャンセル扱い
- 初回入電日時の変更は1回無料
- 2回目以降の入電日時変更は1回6,000円
- 無料アフターサポート終了後の追加依頼は15,000円
LINEで相談している段階と、正式に依頼した後は違う。
「やっぱり自分で退職を伝えよう」と思い直す可能性があるなら、契約が成立する時点を先に確認してほしい。


ヤメドキの口コミ・評判を実際に調査
これまでの記事では、公式サイトの「お客様の声」を中心に取り上げていました。
今回は、第三者の投稿型口コミサイトも確認。
2026年9月30日時点で「退職代行口コミ評判ランキング」のヤメドキページには、18件の口コミ投稿が掲載されています。
ただし、投稿内容の真偽までは確認できていません。
一件の口コミから「ヤメドキはこういう会社だ」とは決めず、利用者がどこで困ったのかを見ます。
「テンプレ対応だが普通だった」という口コミ
勤務先で一度退職を申し出たものの引き止められ、自分では難しいと感じて退職代行を利用した。
対応については「テンプレ的」と感じながらも、全体としては「普通だった」。
「親身に相談に乗ってほしい」のか、「退職の意思を会社へ伝えてほしい」のか。何を求めるかによって、この評価の受け取り方は変わります。
連絡の橋渡しだけに感じたという口コミ
勤務先から届いた内容が本人へ送られ、本人側での対応を求められたことに不満を感じた。
この投稿を読んで、私なら次の3点を聞きます。
- 会社から質問が来たとき、誰が返答するのか
- 本人が回答しなければならない内容には何があるのか
- ヤメドキが会社との間に入れる範囲はどこまでか
会社へ返却物を持参したという口コミ
退職そのものはできたものの、会社の返却物を持参することになり、上司と顔を合わせることになった。
公式FAQでは、制服などの貸与品は本人から会社へ郵送すると案内されています。
ただ、会社が別の返却方法を指定する可能性もある。
「もう会社へ行きたくない」という人は、貸与品を郵送だけで返せるかを契約前に聞いておいた方がいいでしょう。
会社と連絡がつかず、有給にも不満が残ったという口コミ
勤務先の担当者と連絡がつかず、結果として本人が希望していた形で有給を使えなかった。
この口コミでは、有給の希望が実現しなかった点に注目したい。
退職代行が会社へ希望を伝えることはできても、会社側の行動そのものを代行業者が自由にコントロールできるわけではありません。
有給が多く残っている人や、会社との関係がすでにこじれている人ほど、利用前に具体的な対応範囲を確認した方がいいです。
公式サイトの口コミと第三者口コミは分けて見る
ヤメドキ公式サイトにも利用者の声があります。
そこでは、
- 対応が早かった
- 後払いが利用の決め手になった
- 進捗連絡があり安心できた
- 会社へ自分で退職を伝えずに済んだ
といった感想が掲載されています。
利用者が何に安心したのかを知る材料にはなります。
ただ、公式サイトの口コミはサービス提供者側が掲載する内容を選べます。
反対に、投稿型口コミサイトは不満がある人ほど書き込みやすい面もあります。
私なら、公式の声でサービスの特徴をつかみ、第三者の投稿から契約前に聞くことを探します。
- 会社から本人に連絡が来たらどうするか
- 貸与品を郵送だけで返せるか
- 会社と連絡がつかない場合どう進めるか
- 有給取得の希望をどこまで伝えてもらえるか
- 退職後の問い合わせはいつまで対応してもらえるか



悪い口コミを見つけたら、その内容をそのままLINE相談で聞いてみる。この使い方が一番実用的だと思います。
ヤメドキに依頼すると何をしてもらえる?
公式サイトでは、依頼後の対応として次の内容を案内しています。
- 本人に代わって勤務先へ退職意思を伝える
- 会社との連絡窓口になる
- 有給休暇を使いたいという希望を伝える
- 離職票・源泉徴収票などの書類手続きを手配する
- 貸与品返却や私物の引き取りなどの手続きを手配する
自分では言い出せない「辞めます」を、勤務先へ伝えてもらう。
そこに利用する意味がある。
ただし、希望を伝えてもらうことと、その希望が必ず実現することは同じではありません。


申し込む前に確認したい4つの注意点


1.「今日から出社しない」と「今日付け退職」は違う
公式サイトでは「即日退職」と案内されています。
ただしページ下部には、即日で出社する必要がなくなっても、退職届に記載する退職日は別の日になる場合があるという注意書きがあります。
「出社しない日」と「退職日」は分けて考えよう。
たとえば、今日から有給休暇などを使って出社しなくなっても、正式な退職日は2週間後になるケースがあります。
申込み前に聞きたいのは、この2つ。
- 自分はいつから出社しなくてよいのか
- 正式な退職日はいつになるのか
2.会社から本人への連絡がゼロとは限らない
公式サイトには「会社への連絡0!」という案内があります。
一方、FAQでは、勤務先から本人への連絡を強制的に禁止することはできず、必ず連絡が来ないとは断言できないとも説明しています。
大きな広告表示だけで判断せず、FAQの説明まで読んでおきたい。
会社から電話やLINEが来たときに、
- 本人は出なくてよいのか
- ヤメドキへ転送すればよいのか
- 本人が回答しなければならない内容はあるのか
を先に確認しておけば、連絡が来たときに慌てにくい。
3.有給は「希望を伝える」ところまで確認する
公式サイトでは、有給休暇を使いたい場合に、その希望を会社へ伝えると案内しています。
ただ、退職代行を頼めば必ず希望した日数をすべて消化できる、とまでは考えない方がいいです。
残日数、退職希望日、会社側の対応によって実際の進み方は変わります。
有給が10日、20日と多く残っているなら、申込前に残日数を伝えて具体的に確認します。
4.未払い賃金など法的な争いがあるなら対応範囲を確認する
「退職したい」と、
「未払い残業代を請求したい」は別の問題です。
- 未払い賃金を請求したい
- 会社から損害賠償を請求されている
- ハラスメントについて法的な請求を考えている
- 退職条件ですでに会社と争っている
こうしたケースでは、単に退職意思を伝えてもらうだけでは足りないことがあります。
今回確認したヤメドキの公式情報だけでは、弁護士が利用者の代理人として法的な請求や紛争対応を行うサービスとは確認できませんでした。
争いがあるなら、申し込む前に対応範囲を具体的に聞き、必要に応じて弁護士など別の相談先も検討します。
- 正式な退職日はいつになる?
- 会社から直接連絡が来たらどうする?
- 有給の希望はどこまで伝えてもらえる?
- 貸与品は郵送だけで返せる?
- 会社と連絡がつかないときはどうなる?
- 未払い賃金などの問題は対応範囲に入る?
ヤメドキが向いている人・別の方法も考えたい人


| ヤメドキを候補にしやすい | 別の方法も確認したい |
|---|---|
| 退職意思が固まっている | まだ辞めるか迷っている |
| 自分から会社へ言うのが難しい | 自分で普通に退職を伝えられる |
| 会社との直接連絡を減らしたい | 退職日などを会社と話し合える |
| 後払いを重視したい | 料金より法的交渉の必要性が高い |
| 退職の連絡・手続き補助が欲しい | 未払い賃金や損害賠償などの紛争が中心 |
退職代行は、誰もが使うべきサービスではない。
自分で退職を伝えられるなら、24,000円を退職後の生活費に残す方を私は選びます。
逆に、会社へ伝えることが怖くて何週間も動けないなら、第三者に連絡を任せる意味はあります。


ヤメドキを利用するときの流れ
相談した瞬間に、会社へ連絡されるわけではありません。
最初は、自分の状況を伝えるところから。
雇用形態、希望退職日、次の出勤日、有給残日数、貸与品、会社とのトラブルなどを伝えます。
正式な退職日、有給、会社からの連絡、キャンセル条件など、気になることを契約前に確認します。
正式依頼後、ヤメドキから勤務先へ退職意思を伝えてもらいます。
退職届、貸与品、離職票など必要な手続きを進めます。
24,000円の特別料金を利用する場合は、退職日決定などから7日以内の支払期限を確認します。
ヤメドキについてよくある質問
- 本当に後払いできますか?
-
公式サイトでは後払いに対応しています。
24,000円の特別料金は、退職日決定または途中キャンセルから7日以内に支払う場合の料金です。
ただし、勤務先への入電日時を伝えた時点で契約成立とされているため、後払いだからキャンセルも無料という意味ではありません。
- 会社から本人へ連絡が来ることはありませんか?
-
必ず来ないとは言えません。
公式FAQにも、会社から本人への連絡を強制的に禁止することはできないと記載されています。
直接連絡が来た場合の対応方法も、申込み前に聞いておきましょう。
- 有給休暇は使えますか?
-
公式サイトでは、有給消化を希望する場合、その希望を勤務先へ伝えると案内しています。
残日数や退職日などで状況が変わるため、残っている日数を伝えて自分の場合を確認してください。
- 今日から会社へ行かなくてもいいですか?
-
公式サイトでは依頼当日から出社不要となるよう対応するとしています。
ただし、「出社しなくなる日」と「正式な退職日」が別になるケースがあるとも明記されています。この2つは分けて確認してください。
- アルバイトでも利用できますか?
-
公式サイトではアルバイトにも対応すると案内しています。
掲載されている退職実績の対象にもパート・アルバイトが含まれています。
- 契約社員や業務委託でも利用できますか?
-
公式サイトに掲載されている「退職率100%」の実績には、業務委託・契約社員は含まれていません。契約内容によって退職ルールも異なるため、契約形態を伝えて個別に確認してください。
元労基としてヤメドキを見ると、確認したいのは「退職できるか」だけではない
退職代行を比べるとき、「退職成功率」はどうしても目に入る。
私が確かめたいのは、退職を伝えた後のことです。
会社から電話が来た。
貸与品が残っていた。
有給を使いたかった。
離職票が届かない。
退職日が思っていた日と違った。
退職の手続きでは、こうした問題が残ることもあります。
今回第三者口コミまで調べると、まさに「退職できたかどうか」だけでは測れない不満が見えてきました。
だから、成功率だけでは選ばない。
自分の会社で起こりそうなことを一つずつ想像して、それを契約前に質問する。
まず、ここからで十分だと思います。
たとえば、
- 上司から自分に電話が来たら?
- 会社がヤメドキからの電話に出なかったら?
- 制服を郵送で返していいと言われなかったら?
- 有給が20日残っていたら?
- 未払い残業代もある場合は?
LINE相談でこのあたりを聞いて、回答に納得できれば候補に残す。
合わなければ、別の退職代行や自分で退職する方法を選ぶ。
LINEで相談したからといって、契約する義務はありません。
まとめ|ヤメドキは後払いより「自分の場合にどこまで対応できるか」で選ぶ
- 退職日決定後などの後払いに対応
- 24,000円は7日以内に支払う場合の特別料金
- 後払いでも契約成立後のキャンセル条件がある
- LINEは24時間、電話は7〜20時と特商法表記に記載
- 即日で出社しなくなる日と正式な退職日は別になる場合がある
- 会社から本人への連絡を完全に止められるとは限らない
- 第三者口コミでは、退職後のやり取りや対応範囲への不満も確認できる
ヤメドキは、
「もう辞めることは決めた。でも、自分で会社へ伝えるのがどうしても難しい」
という人なら、相談先の一つになります。
でも、後払いで24,000円という理由だけで決めるのは早い。
自分の雇用形態、退職希望日、有給、貸与品、会社との関係。
それを伝えて、どこまで対応してもらえるのか聞く。
私なら、その回答を聞いてから依頼するか決めます。
ほかの退職代行とも比較してから決めたい場合は、比較記事で料金や運営主体の違いも確認できます。













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